Science Tokyoと協定を結んだ海外大学に、授業料を払わず留学できる制度です。
語学や文化体験に加え、現地で専門分野の授業や研究にも参加します。
単位は取得可能ですが、学位は取得できません。
🇨🇭スイス / スイス連邦工科大学ローザンヌ校(EPFL)
物質理工学院 応用化学系 B4
2023年8月〜2024年2月
🇩🇰デンマーク / デンマーク工科大学(DTU)
環境社会理工学院 融合理工学系 B3,B4
2023年8月~2024年7月
🇨🇭スイス / スイス連邦工科大学ローザンヌ校(EPFL)
工学院 経営工学系 M1
2023年9月~2024年7月(M1~)
項目 | さとみん | ほっしー | でか |
---|---|---|---|
自由度(手続き等) | ● | ● | ● |
必要な語学力 | ● | ●~★ | ●〜★ |
日本人の数 | ● | ● | ● |
専門性・学術性の高さ | ▲ | ▲ | ▲ |
🇨🇭さとみん:
スイスには様々な国から来た人々がいるため、多国籍な環境に自然と溶け込むことができた。
また、現地には日本人コミュニティもあり、必要なときには日本語でのつながりも得られる安心感があった。
語学面では、英語が母語でない環境だからこそ、完璧な英語でなくても伝わることが多く、挑戦しやすい雰囲気だった。
🇩🇰ほっしー:
デンマーク人は英語をネイティブレベルで話すため、日常生活で言語に関する不便を感じることはなかった。
近くのコペンハーゲン大学には日本人学生も多く、日本語とデンマーク語の言語交換などもありつつ、所属大学の方ではローカルなつながりも築けたのが印象的だった。
🇨🇭でか:
スイスでの生活では、日本人が非常に少ない中で、現地の学生や他国の留学生と積極的に関わる環境が自然と生まれた
一方で、日本に興味を持つ現地の人が多く、話しかけられる機会もあり、国際交流がしやすかった。
英語に強いアクセントはあるが、皆が流暢に話していた。
科学大の派遣交換では様々な協定校があり選択肢が豊富で、手続きも大学がサポートしてくれるので参加しやすいと感じて決めました。スイスを選んだのは「スイスってなんかかっこいい、や、どうせなら一生住むことのない国に行きたい」と思ったのが正直な理由です。有名大学だったのも魅力でした。
1年間しっかり留学したかったのがきっかけで、派遣交換なら科学大の学費を払うことで留学ができるのも大きなメリットでした。ヨーロッパでは学部授業が現地語で行われる大学が多い中、DTUでは英語開講の大学院授業を履修でき、しかもデザイン工学を学べる環境があったため、即決しました。
高校生のときにオープンキャンパスで聞いた留学体験談に憧れたのが最初のきっかけでした。 もともと「海外に行ってみたい」「英語を話せるようになりたい」という気持ちがあり、チャンスがあるなら飛び込んでみたいと考えていました。
寮に住んでいて、平日は週3コマ(各3時間)の授業があり、日中は講義、夜は課題に取り組む日々を送っていました。加えて、ESN(学生交流団体)のイベントや、タンデム(言語交換)活動にも参加し、現地の学生との交流を楽しんでいました。
休日は旅行に出かけることが多く、スイス国内だけでなく、パリやミラノといった近隣のヨーロッパの都市へも電車で訪れることができました。
住んでいた寮
寮のシェアキッチン
私も寮に住んでいて、平日は基本的に大学で過ごし、1コマ4時間(講義2時間+グループワーク2時間)という構成の大学院向けの授業を受けていました。授業後は図書館での学習や、寮で現地の学生と交流しながら食事をすることも多かったです。
週末は旅行の時間として活用し、ヨーロッパ各地へのアクセスが良いことを活かして、様々な国を訪れました。
寮の部屋
平日は、週5コマの授業とその課題に追われる毎日で、夜まで勉強する日がほとんどでした。 ただし、金曜の午後にはエラスムスのサッカーコミュニティに参加して、リフレッシュする時間も確保。勉強と交流をバランスよくこなしていました。
休日は、主に課題に取り組む時間に充てながら、3週に1回ほどのペースで小旅行へ。 スイス国内はもちろん、フランスやイタリアなど近隣の国にも気軽に足を運べたことが、ヨーロッパ留学ならではの魅力でした。
寮の部屋
留学先では、中国人やフランス人の学生が多く、全体としてはアジア4:ヨーロッパ6の割合でした。日本人はあまりおらず、東工大からの参加者も自分を含めて2人だけだったため、自然と多国籍な環境に身を置くことができました。
周囲にはスペイン人が非常に多く、オーストラリアからの学生も目立ちました。全体の比率としては、ヨーロッパ7:オーストラリア2:アジア1ほどの印象でした。日本人も5人ほどいましたが、多様なバックグラウンドを持つ学生と交流する機会が豊富にありました。
留学先の大学は非常に多国籍な環境で、トルコ、ノルウェー、スイス、ロシア、中国、フランス、イタリアなど、さまざまな国からの学生が在籍していました。 中でも特に多かったのは、スイス、フランス、イタリア、中国、ロシア出身の学生たちで、語学や文化の違いを超えた交流ができる環境だったと感じました。
ほっしー: オーロラが見えるよ!と言われ急いで寮まで戻った
寮から見れたオーロラ
全体の費用はおよそ200万円で、そのうち約80万円は奨学金でカバーできました。
滞在は大学の寮で、家賃は月約10万円。また、スイスやヨーロッパ各地への旅行費や交通費にそれぞれ約10万円ずつかかりました。
食費は高めで、外食は1回6000円ほど、学食でも1500〜2000円程度。カフェでのコーヒーもスターバックスで約1100円と、物価の高さを実感しました。
学食①
学食②
大学内のカフェで食べたワッフル🧇
1年間の滞在でかかった費用は約300万円。
奨学金は一時金40万円と、月額8万円の給付を受けていました。
寮の家賃は月約14万円で、食費は学食がバイキング形式で1000円以下と比較的安価でした。外食は少し高めで、一食あたり2000〜4000円程度が目安でした。
大学のバイキング形式の学食
全部でだいたい350万円くらいかかりました。 奨学金は月8万円もらえていたので、それで生活費の足しにはなっていました。
寮の家賃は月15万円くらい。スイスの物価は高めだったので、節約のために毎日自炊して、昼ごはんはスーパーで買ったパンで済ませることも多かったです。それでも食費は月8万円くらいはかかっていたと思います。あと、やっぱりせっかくヨーロッパにいるから旅行にも力を入れて、1年間で100万円くらい使った気がします。
渾身の手料理(クリスマスのローストビーフ) - 奥に見えるワインがスイスのラボ地区(世界遺産)で採れた白ワイン - EPFLのマグカップが入学した時にもらえる
🇨🇭さとみん:
現地ではQRコード決済が主流で、支払いがスムーズになるため銀行口座を開設しました。私の場合、スイスの財団から現地奨学金を受け取る必要があったため、口座の開設は必須でした。
🇩🇰ほっしー:
私も現地の銀行口座を開設しました。理由は、寮費の支払いや、友達との割り勘(現地版PayPayのようなアプリ)がとても楽になるからです。生活の中で現地の送金・決済手段を使えるのは、意外と大きなメリットでした。
ESN(Erasmus Student Network)は、ヨーロッパ各地の大学に存在する留学生向けのボランティア団体で、現地学生が主体となってさまざまなイベントや旅行を企画・運営しています。
会費制ですが非常にリーズナブルで、会員カードを購入すればイベント費用が割引になるなど、お得に活動に参加できます。
🇨🇭さとみん:
スイス滞在中は、ESNのハイキングイベントに参加。交換留学生たちと一緒に、世界遺産・エッシネン湖でのハイキングを体験しました。最初は少し不安もありましたが、イベントを通して自然と交流が広がりました。
ESNで行ったエッシネン湖
🇩🇰ほっしー:
デンマークでは、ESNのロードトリップイベントに参加。みんなでバスに乗り、北海とバルト海が交わるスカーゲンや、国内の砂丘エリアを巡る旅でした。普段は行けないような場所に行けて、思い出に残る経験になりました。
ESNで行ったスカーゲン
ESNで行った砂丘
🇨🇭でか:
現地では、エラスムスのサッカーコミュニティに参加して、毎週サッカーをしていました。 スポーツを通じて自然に仲良くなれるので、語学に自信がなくても気軽に交流できてよかったです。また、Tandem(言語交換)にも参加していて、日本語に興味を持っている学生が意外と多く、それがきっかけで仲良くなった友達もたくさんいました。 言語を学び合うだけじゃなく、お互いの文化や考え方を知れる時間が楽しかったです。
湖の辺りでのサッカー。サッカーした後に湖に飛び込む
秋から冬にかけて曇りや雨の日が多く、気分が落ち込みがちだったのが印象に残っています。また、銀行口座が一時凍結されるトラブルもありました(おそらく書類の提出漏れ)。
英語は基本的に通じましたが、ローカルなエリアではドイツ語やフランス語しか通じないこともあり、戸惑う場面もありました。
冬の日照時間が非常に短く、朝9時〜午後3時頃しか明るくないのが少しつらかったです。特に1月には集中講義が朝8時から夕方5時まで続き、体力的にも大変でした。
手続き面では大きなトラブルはありませんでしたが、医療面では苦労しました。デンマークは医療費が無料な代わりに薬をほとんど出してもらえず、高熱の中、20分かけて自転車で病院に行ったのに何も処方されなかったのはショックでした。
まず、現地の保険に強制的に加入しなければならなかったのが正直面倒でした。東工大の保険にもすでに入っていたので、二重に保険料を払っているような感覚があり、損している気分になりました。また、所属した学部のカリキュラムがかなり厳しくて、課題の量が多く、常に勉強に追われていたのが大変でした。 さらに、現地には日本のような部活やサークルといった学生団体が少なく、私生活を充実させるには自分から積極的に動く必要がある環境でした。「サッカー部みたいなものがあればよかったな」と思うこともありました。
派遣交換留学は、新しい環境で一から人間関係を築くのが好きな人に特におすすめです。
スイスは自然がとても美しく、人も穏やかで優しい印象でした。人種の多様性もあり、差別を感じることはほとんどありませんでした。
新しい土地で、多国籍な環境を楽しみたい人にぴったりの留学先です。
1年間しっかりと授業に取り組みたい人や、長期的な留学経験を積みたい人に向いています。
デンマークは治安も良く、日本と同じくらい安心して生活できる国です。
夏は特に美しく、街並みも整っていて可愛らしい雰囲気があり、日常生活自体がとても快適でした。
海外での長期滞在に対してハードルを下げたい人にもおすすめです。
スイスの派遣交換留学は、自然に癒されながらの生活をしたい人にぴったりです。スイスの自然はマジで綺麗すぎます。
また、治安がとても良く、日本と変わらないくらい安心して暮らせる点も大きな魅力。海外が初めての人でも、不安なく過ごせると思います。
さらに印象的だったのは、日本に興味を持ってくれている現地の学生が多かったこと。それがきっかけで会話が生まれ、Tandemなどを通じて自然に友達ができる環境がありました。
でか: スイスの自然
旅行が好きな人 LCCや電車で他国へ気軽に移動できるのが魅力!
いろんな文化に触れたい人 国ごとに雰囲気や言語が違うので、短期間でも多様な体験ができる。
選択肢を広く持ちたい人 Science Tokyoは協定校が豊富だから、自分に合った国・大学を見つけやすい!
派遣交換留学は、現地の学生と肩を並べて学びながら、異国での暮らしをリアルに体験できる特別な機会。さとみんはスイスで、人のあたたかさと圧倒的な自然に癒やされ、ほっしーはデンマークで、心地よい英語環境とデザインに溢れた街でのびのびと学び、でかは同じくスイスで、多国籍な仲間とともに自然と向き合いながら、語学も生活も全力で挑戦しました。。
ヨーロッパの魅力は、国境を越える旅が日常になること。週末に電車やLCCで他の国へ――そんな体験が”日常の延長線上にある非日常”として実現できます。
多様な文化、建築、言語、人との出会いが、あなたの価値観を大きく広げてくれるでしょう。
コペンハーゲンの風景①
コペンハーゲンの風景②
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