ドイツの加速器研究所でのかけがえのない日々

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同世代の人々の自分自身、世界、専門分野に向き合う姿勢に衝撃を受け続けた日々

世界中の人々がどのように自分自身、世界、専門分野に対してどのように感じ行動しているのかを肌で感じた。そして、そこからさらに自分自身の周りに対する考え方を見直すきっかけに…毎日わくわくがとまらない日々だった。

プロフィール

名前 : Yuika

留学開始時の学年 : 修士1年

留学開始時の所属 : 理学院 物理学系 物理学コース

基本情報

留学プログラム : 共同研究(研究室の繋がり)

留学先 : ダルムシュタット,ドイツ

所属先 : GSI Helmholtzzentrum für Schwerionenforschung GmbH

留学時期 : 2019年7月19日 〜 2019年9月15日

留学期間 : 2ヶ月

過去の留学経験 : 超短期派遣プログラム(スウェーデン) .TASTE 海外短期語学学習(シアトル,アメリカ合衆国)

総費用 : 〜50万円

奨学金名称 : 受け入れ先の研究所と東工大理学院から支給

受給金額 : 航空券、宿泊費、月400ユーロ×2ヶ月 合計約45万

卒業時期 : 変わらない

実験のチームメイトたちと

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週末はヨーロッパ各地へ旅行に(夜行電車でドイツへ戻ってきた時の早朝の駅での写真)

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旅行先でのお気に入り

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みんなで毎日自転車で研究所へ行く道のり

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留学でのあんなことやこんなこと

みんなで食べる夜ご飯

ほぼ毎日、夜ご飯は各自自炊したものを持ち寄って時々シェアしながらみんなで食べていました。そうすると、毎日それぞれの国の本当の家庭料理を味わうことができるので夜ご飯がとっても楽しみでした。そして、日本料理でみんなが大好きだったものは焼きそばです!!レトルトのものでしたが、毎回一瞬でお皿から消えていってしまうほどの人気ぶりでした。さらに、みんなと毎日夕食を食べ、そのまま寝るまで数時間おしゃべりを続けることが多かったです。そんな日々のなかから、世界中の同世代の学生がどんな思いで、物理、自分自身、世界と向き合っているかを深く知ることができ、本当に貴重な経験となりました。

うきうきの週末

毎週末同じプログラムに参加していた友人たちと近いところ遠いところ問わずたくさん出かけたり旅行へ言ったりしました!個人では経験できないようなディープな場所に泊まったりと現地の子たちと行ったからこそできた経験がたくさんあります!!もちろん、寮にこもって研究を進めていた時もありました。。。

予習するべきなのは専門分野、語学だけではないかも…??

今回のプログラムは世界中からそれぞれ各国数人ずつが集まって、全員で36人のプログラムでした。私が参加した年は日本人が一人でした。何人もの友人たちが私が唯一の日本人ということで自分が大好きなアニメや漫画についてそれぞれ熱心に語ってくれるのですが、私はあまり詳しくなかったため、みんなの期待に答えることができませんでした。。。みんなからもっとアニメと漫画について勉強するべきだよ!と言われたこともあり、ドイツにいる頃からアニメや漫画を少しずつ見始めています!日本のアニメと漫画の世界での人気を実感し、その人気ぶりは想像以上だったのでとっても驚きました。

チームメイトに恵まれた研究生活

平日の昼間は基本的に研究所へ行って研究を行なっていました。私の場合はチームでテーマを与えられていたので、チューターとチームメイトと一緒に毎日実験と解析を行なっていました。渡航前は研究についていけるのかとても不安でしたが、チームメイトたちと協力しながら実験を進めていくことができました。チームメイトとは、もちろん研究についてもたくさん議論しましたが。それ以外にもくだらない話や人生の話など本当に様々な話をしました。というのも、チームメイトとは平日の昼間は一緒に研究をし、夜は他の友人も加わってみんなでご飯を食べ、週末もみんなで旅行に行くという日々だったので、滞在期間中は寝る時以外はほぼ一緒にいたのではないかと思うくらい一緒にいました。それでも、毎日とっても楽しく、本当にチームメイトに恵まれていたと思います。また、研究内容は東工大で行なっているテーマとは違うものでしたが、ドイツでの実験で得た経験や知識は現在の研究にも大変プラスになっています。

留学までの道のり

時系列

高校時代:留学に興味をもつ

大学2年:留学行ってみたい

大学3年:スウェーデンへの超短期派遣

大学4年:長い期間行きたい

修士1年:ドイツの加速器研究所(GSI summer school)へ研究留学

詳細

もともと高校時代にアメリカの高校を見学した際に日本とは全く違う環境があることを知り、それからずっと留学へ行きたいとは考えていました。そして、大学に入学してから、2つのプログラムに参加しました。1つ目はTASTEという語学のプログラムで2つ目はスウェーデンへの超短期派遣です。

TASTEは三週間の語学留学で、この留学で最もよかったところはホームステイを経験できたことです。ホストファミリーにであった初日は全く英語を聞き取ることができず、どうなることかと思いましたが、だんだんと会話ができるようになっていくのを3週間の中でも実感することができました。ホストファミリーには本当にお世話になり毎週末様々なところに連れて行ってもらったり、ホストマザーとは片道約7時間かけての一泊二日のドライブ旅も行きました。約7時間車でふたりきりで英語で喋るというのは少し大変でしたが、必死で会話をすればなんとかなるというのを感じた旅でもありました。また、平日の夜もホストファミリーがNetflixで映画をみているところに入れてもらったりと本当に良くしていただきました。

超短期派遣ではスウェーデンの大学や研究機関をたくさん見学させていただき、海外での大学生活や研究を具体的にイメージすることができました。

これらの経験から次は自分の研究を海外でしてみたいと考えるようになりました。研究と語学の能力を同時に伸ばすことができると考えたからです。また、2つの留学プログラムから海外で生活するだけで日本にいるよりも何倍もの刺激があることを感じたこととそのような場所で何ヶ月間か一人で暮らして自分の力?を試してみたいと感じたことも理由にあります。

四年生になってから研究室に所属したので、数ヶ月間海外へ行きたいということを指導教員の先生に相談をして、数ヶ月間ヨーロッパの加速器研究所で研究ができるプログラムにいくつか応募しました。その結果、今回参加したGSIというドイツの加速器研究所のプログラムに参加させていただけることになりました。

語学力

英語

留学前

[目安: TOEIC 800~895] ネイティブの速さでもある程度ついていけるし、頑張れば自己紹介で笑い取れる

留学後

[目安: TOEIC 800~895] ネイティブの速さでもある程度ついていけるし、頑張れば自己紹介で笑い取れる

留学中の苦労

語学・コミュニケーション

初めの頃は日常会話でも研究についても英語についていけないことが何度もありました。日常会話についてはまずはみんなと仲良くなることが大事だと思い、会話がわからなくてもなんとか会話のグループに入ることを心がけました。そして、仲良くなってきたら、わからない時には躊躇せずに今のどういうことだったの?って聞いてみるとみんなわかりやすく言い換えて説明してくれます。そして、それに対して自分の感想を言っていくともっともっとみんなと仲良くなれてみんなともっともっと楽しく会話する機会が増え自分の英語力も上がっていくようになり良いサイクルに入れます。なので、とにかく話せなくても初めは輪の中に入ることが大切だと感じました。研究でチューターの先生から言われたことがわからないことがあった時もその部分を覚えておいて後からチームメイトにどういうことだったのと聞くようにしていました。

時期・タイミング

卒業時期は変わりませんでした。

金銭面

滞在先の研究所と東工大の理学院から支給していただくことができました。

留学を考えているあなたへ

留学に行けば世界の人々がどのように自分自身、世界、専門分野に対してどのように感じ行動しているのかを感じることができます。そして、そこからさらに自分自身の周りに対する考え方を見直すきっかけになります。きっとわくわくがとまらないです。また、留学には本当に様々な制度やプログラムがあるので少しでも興味があれば是非誰かに相談してみてください。

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