行動した後悔より、行動しなかった後悔の方が深く残る。
迷ってるくらいなら一歩踏み出してみよう!
名前 : Kazuki
留学開始時の学年 : 学部4年
留学開始時の所属 : 理学院 地球惑星科学科
留学プログラム : 私費長期留学
留学先 : オーストラリア、ブリスベン、メルボルン
所属先 : Impact English College
留学時期 : 2019年2月22日 〜 2019年10月17日
留学期間 : 8ヶ月
過去の留学経験 : なし
総費用 : ~200万円
留学して2週間。早速ホームステイ先とトラブルになりました。発端は
「冷蔵庫の中にある野菜を使ってもいい?」
という些細なことでした。学校との契約に朝夜は含まれていましたがお昼は自分で用意しなければならなかったので、毎日サンドイッチを作って学校へ行っていました。オーストラリアの物価は日本よりも高いのでなるべく節約したかった上に
「冷蔵庫に入っているフルーツは自由に食べていいよ」
と言われていたので
「レタス1枚くらい使ってもいいかな?」
と思って相談したら
「昼食は含まれてないし、そもそもキッチンは使わせてはいけないと学校に言われている」
と言われ、そのまま学校にもメールされてしまう事態に発展しました。 キッチンを使わせてはいけないというのはホストファミリーの完全な誤解だったのですが、自分の英語力への自信のなさから何でそう思ったのか、自分の意見をはっきり伝えるべきだったと思います。
そしてメールには「彼はお金がないのか?」とも書かれており、さすがにそれは失礼じゃないかな笑、とも思いました。
学校のスタッフから
「自分の意見ハッキリ言うことがこっちでは美徳とされているから伝えた方が良い」
とアドバイスをいただきましたので家に帰って早速
「今日学校の人と話したよ、昼食のルールはわかってる、ただ少し使ってもいいかなって言っただけだし、お金が無いっていうのはさすがに失礼じゃないの?」
とハッキリ伝えました。それでも
「昼食は含まれてないし、そもそもキッチンは使わせてはいけないと学校に言われている」
と同じ文言を繰り返されるだけで頭固いなあとは思いましたが、お互いの意見を言い合った方がそれからの関係は良く一緒にプールで泳いだり、お酒を飲んだりして分かり合うことが出来ました。
英語での苦労体験はブリスベンの寿司屋で働いていた時のことです。
語学学校の先生方はプロなので「正しい」英語、綺麗な発音をします。ただ実際の英語は全員違うアクセントを持っていて、いわゆるオーストラリア訛りの人もいればイギリス北部訛りの人、アメリカ訛りの人と様々で、田舎へ行けば行くほど何を言っているのか分からなくなります。
ある時親子連れのお父さんに飲み物を指さされながらものすごい剣幕で捲し立てられたのですが、全く理解できず更に怒らせてしまい挙句の果てに
”Does anyone speak English?”
と吐き捨てられてしまいました。英語勉強してある程度喋れるようになったから働いてるのに…笑
またある時は食べ終わって会計して欲しそうにしていたので
”Would you like a bill?”
と聞いたらめちゃくちゃ不審がられてしましました。どうやら
Beer(ビール)
と聞こえてしまっていたらしくとても恥ずかしい思いをしたのを覚えています。
(checkというアメリカ英語の別単語でなんとかその場はしのぎました)
本当に色んな人に出会ったと思います。タイでフェラーリを乗り回している人、コロンビアで大企業を辞めて来た人、ベネズエラの政変を心配しながら暮らす人、ブラジルで教授を退官されて来た人。日本人でも大学を休学している人もいれば高校卒業後すぐに来た人、オーストラリアで生まれて日本語の方が苦手な人。こんなに多様な人がいても全てを受け入れて”Friend”と言い合える環境でした。
ブリスベンにいた頃は学校に行き、週末はBBQをしてテニスをするという生活でした。BBQは遊びながら、お酒を飲みながら世界中の友達と英語で会話をするので楽しみながら勝手に英語力が伸びるこんな素晴らしいことはないと思います。メルボルンでは多くの観光名所があるので友達と回ったり、せっかくなのでニュージーランドやタイにも旅行したりしました。
オーストラリアの留学に興味ある方は「留学voice特派員」として記事を書いているので是非こちらを参考にしてください!
https://www.ryugaku-voice.com/au_sasu_australia.html
中学生の頃から「いつか海外で働いてみたい」という夢を持っていました。大学に入って池上彰先生やパックン(パトリック・ハーラン)の授業を受けていく中で海外への思いが強くなっていったこと、更に蔵前ジャーナルの「活躍中の先輩訪問」という記事の取材と執筆に携わっていた中で、企業や研究所で活躍している先輩方が揃って「学生のうちに海外へ行った方が良い」「社会人は金はあるが時間が無い、学生は金はないが時間はある」と仰っていたことが印象的でした。
(こんな活動ですhttps://www.kuramae.ne.jp/files/user/KuramaeJournalDocuments/senpai_kirin_2018spring.pdf)
厳しかった”English Only Policy”とBusiness English
・2019年2月~8月 ブリスベン
オーストラリアにある語学学校の中でもトップレベルに厳しい”English Only Policy”を敷いている学校に語学留学に留学をしました。これは建物に入ったら出るまで英語以外喋っちゃいけない、万が一喋ったら一日停学(みんな厳格に守っていて実際になった人はいないですが)でした。オーストラリアは日本人に人気な国で生徒の数も多かったですが、”English Only Policy”のおかげで比較的早く上達しました。
・8月~10月 メルボルン
語学留学はある程度喋れるようになったら「世界中で英語力の証明として使えるから」という理由でCambridgeかIELTS対策のテストコースに進むのが王道です。現地の大学に進学したい場合はいいのですが、日本で就活のために使う場合はテストの知名度が低いうえにTOEICでしか評価されません。僕は実際に話して使える英語を学びたかったので、プレゼンテーションを中心としたBusiness English Courseがあるメルボルンへ引っ越しました。ここでは毎週簡単なプレゼンテーションを行ってPecha Kucha Presentationという20秒×20スライドという特徴的なプレゼンを体験したり、実際にメルボルンの会社に赴いてインタビューをしたりすることでビジネスの体験やスピーキング力の向上に努めました。
英語
留学前
[目安: TOEIC 500~595] 短い文で話しかけてくる分には70%わかるし、短い文で答えられる。
→
留学後
[目安: TOEIC 800~895] ネイティブの速さでもある程度ついていけるし、頑張れば自己紹介で笑い取れる。
文法は日本人は世界の中でもトップレベルなので心配しなくていいと思いますが、よくある誤解が現地に行ったから自然と語学力が伸びるでしょうというもの。自分から動いて話しかけに行かないと伸びないけど、自分から積極的に話しかけようと心がければ必然的に語学力は伸びるしコミュニケーションスキルも付いてくると思います!「恥ずかしいと思ったことこそやってみよう」をモットーにしてました。
卒業時期がずれてしまい研究室の教授や学科に迷惑をかけてしまうので、先生と学科長に直接会って相談しました。また留年という形が嫌だったので教務課と相談をして1年以上休学する方法を模索しました。
バイトは帰国してから手持ち無沙汰な状態になるのが嫌だったので9か月間休職制度を利用しました。
就活は実質的に2度行うことになったのでこれだけは大変だったかな
親が大学院に行くお金を貯金して下さっていたのでそれを学費として使わせてもらうことが出来ました。現地でもアルバイトをしていたので生活費の足しにしていました。
僕が留学をして一番感じたことは「世の中いろんな人がいる」ということです。留学している人の多くは学生時代に「興味はあったけどお金が無かった」、「勇気が無かったけど働いてからもその想いは消えず、会社を辞めて第二の人生を模索している」という人たちでした。企業で働いている東工大の先輩方も「学生のうちに海外へ」というように、働いたら必然的に留学の経験の有無で変わります。
留学をするためには休学、卒業の延長というようにみんなとは違う学生生活を歩んでまるで見えない「レール」から外れているような感覚になるかもしれません。でも今世の中で活躍している人は全員そのレールから外れている人たちです。楽天の三木谷社長も、今でしょで有名な東進ハイスクールの林修も一度は「レール」から外れている人たちです。実際はそんな「レール」なんて無くて、社会人になったらスタートラインは一緒です。その後活躍できるかどうかは、これまでどんな経験をしてきたのかで大きく違うはずです。留学を少しでもしてみたい、そう思ったらもう悩む必要はなく答えは出ていると思います!
“Lasting regrets result from the things we fail to do, not those we do.”(行動した後悔より、行動しなかった後悔の方が深く残る)
迷ってるくらいなら一歩踏み出してみよう!