プログラム:
IAESTE 海外インターンシップ
期間:
2024年9月~11月(3ヶ月)
留学当時の所属:
生命理工学院 生命理工学系 B3
留学先:
🇩🇪ドイツ, シュトゥットガルト大学
街の中心にある城。綺麗
2024年秋、私はIAESTE(The International Association for Exchange of Students for Technical Experience)を通じて、ドイツ・シュトゥットガルトにて3ヶ月間の有給インターンに参加しました。 9月から11月まで、現地のラボで生物物理・構造生物学の研究に携わり、月約920ユーロの給与を受けながら生活しました(物価高騰に伴い途中から昇給)。
勤務先は大学所属ではなく、大学と提携した研究ラボでした。学生証の発行はなかったため大学図書館の利用はできませんでしたが、研究設備や施設には自由にアクセス可能でした。
業務は、指示による実験や作業が約3割、自身で進めるプロジェクトが約7割という割合で、コアタイムはなく勤務時間の自由度が高い環境でした。
住まいはWG(ドイツのシェアフラット)。入居条件に年齢制限はあるものの、若ければ入居可能で、住人の8割はドイツ人でした。
自分の部屋と共用スペースがあり、通勤はバスと電車で約40分。立地はあまり治安が良くない地域でしたが、幸い危険な目には遭いませんでした。
WGの部屋。まあまあ綺麗
IAESTEは、世界中の学生が海外で有給インターンシップを行える国際プログラムです。
私はB2の9月に大学経由で応募し、面接を経てIAESTEに推薦されました。申請から数ヶ月後に複数のオファーを受け取り、最終的に現在の研究テーマに近いラボを選びました(他にはベルギーの放射線生物学分野などもありましたが、興味や待遇面から見送りました)。採用確定は翌年2月でした。
登録料:5,000円(科学大生の場合)
給料支給あり(渡航費・保険料は自己負担)
保険加入必須
帰国後に活動報告レポート提出が必要
このプログラムを知ったのは、東工大の掲示板を眺めていたときでした。
もともと旅行が好きで、「お金をもらいながら海外に行ける」という条件に惹かれました。IAESTEは応募要件が比較的緩く、当時の私のスケジュールにも余裕があったため、「卒業見込みもあるし、時間もあるし、収入も得られる」という点が決め手になりました。
感覚としてはワーキングホリデーに近い自由さがありながら、ワーホリよりも職務内容と給与が安定しているのも魅力でした。
数あるオファーの中でドイツを選んだのは、IAESTEの中でも給与水準が比較的高く、生活面で安心できると感じたからです。
その中でもシュトゥットガルトは裕福な都市で、西ドイツ圏ということもあり外国人に寛容なイメージがありました。
また、受け入れ先であるシュトゥットガルト大学はドイツ国内で研究力に定評があり、自分の研究分野にも近いテーマを扱っていたため、この地を選びました。
平日は週5日勤務で、1日あたり7〜8時間程度働いていました(おおよそ9:00〜18:30)。
毎日スーパーバイザーに進捗報告を行い、月1〜2回ほど研究室全体でのミーティングがありました。全体ミーティングでは学生同士の進捗報告も行われ、情報共有の場となっていました。
ラボの公式イベントは少なかったものの、研究室のメンバーと食事や飲みに行くことがあり、帰国前にはスーパーバイザーの自宅で送別会を開いていただきました。
休日は寮でゆっくり過ごす日もあれば、旅行や買い物に出かける日もありました。隔週末には旅行に出かけ、ドイツ国内外の都市を訪れました。
ラボ:学生は10名弱で、ドイツ人が約5割。その他、アジア(主に中国・インド)、トルコ、ヨーロッパ諸国、アフリカ系の学生もいました。
シュトゥットガルト市内:人口の約8割がドイツ人で、中東系の住民も比較的多く見られました。アジア系も一定数いましたが、日本人は滞在中に大学の秘書の方1人としか会いませんでした。
渡航費(往復):約16万円
寮費:月420ユーロ(相場は300〜500ユーロ、立地による。アパートを借りると約800ユーロ)
食費:月100ユーロ程度(外食なしの場合)
雑費(交通費・Wi-Fiなど):月100ユーロ程度
旅行:隔週末に実施
基本的には給与で生活費をまかなうことができ、節約すれば自己負担なしでも滞在可能でした。
9〜10月に開催されたオクトーバーフェストは特に印象的でした。会場は常に賑わい、期間中は街中が多くの来訪者と酔客であふれていました。ちょうどハロウィンの時期とも重なり、近くのサッカースタジアムでも熱気あふれる雰囲気が楽しめました。
オクトーバーフェストの仮説アトラクション。ビール飲んでから乗ると終わる。
11月末頃、部屋の暖房(ヒーター)が故障し、冬の寒さに備えて焦った出来事がありました。
日常生活では、街中ではドイツ語が話せなくても英語である程度対応可能でしたが、スーパーのレジなど一部の場面では英語が通じず苦労することもありました。
項目 | じゃがりこ |
---|---|
自由度(手続き等) | ★ |
必要な語学力 | ★ |
日本人の数 | ★ |
専門性・学術性の高さ | ★ |
自主的に行動できる方 応募や渡航準備に必要な手続きや情報収集は自分で進める必要がありました。
海外生活や英語にある程度慣れている方 英語でのコミュニケーションが基本となり、現地の生活習慣や文化にも柔軟に対応する力が必要です。
経済的なサポートを受けながら留学したい方 給与が支給されるため、生活費の多くをまかなうことが可能です。節約すれば自己負担なしでの滞在も可能だと思います。
話を聞いていて感じたのは、IAESTEでのドイツ・シュトゥットガルト研究インターンは、研究に真剣に取り組みながら、海外生活も楽しみたい人にとって理想的な環境だということ。給与を得ながら生活できるため、経済的にも安心して挑戦できます。
ヨーロッパで、研究も暮らしも、まるごと味わう3ヶ月。
次のステージを海外で考えているなら、IAESTEという選択肢をぜひ視野に入れてみてください。
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