インターン体験談@IBM

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インターネットが普及している今だからこそ、生きた体験に価値がある

正直、お金と時間をかけて、1年くらいの留学ならコスパ悪いかもしれません。単純な知識や英語なら日本で学べることも多いです。それでも、行きたいなら行ったほうがいいです。現地でのつながりや親切にしてもらったこと、全然うまくいかなかったこと、インターネットが普及している今だからこそ、生きた体験には価値があると僕は信じています。僕もまた海外に挑戦できるようにしたいと思っています。一緒に頑張りましょう!

プロフィール

名前 : まつけん

留学開始時の学年 : 博士通過時

留学開始時の所属 : 工学院電気電子系

基本情報

留学プログラム : インターンシップ・ボランティア

留学先 : アメリカ合衆国、ニューヨーク

所属先 : IBM Thomas. J. Watson Research Center

留学時期 : 2019年10月26日 〜 2020年1月16日

留学期間 : 3ヶ月

過去の留学経験 : 派遣交換留学(スイス,ローザンヌ),短期留学プログラム(ウガンダ、ナンサナ),短期留学プログラム(ベトナム、ホーチミン)

総費用:~200万円

奨学金:無し

卒業時期:変わらなかった

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IBMの研究所、めっちゃ山奥にあって、日本からもってきたポケットwifiが使えなかった笑

留学でのあんなことやこんなこと

アメリカとイラン

帰国直前の2020年1月、アメリカがイランの国民的英雄、ソレイマーニを爆殺した事件はみなさんの記憶にも新しいと思います。その後、イラン軍が暴走して、民間の飛行機を襲い、墜落させてしまったという事件もありました(本当かどうかは定かではない部分もありますが)。私がいたニューヨークは、アメリカの政治的中心地であったため、在米イラン人の報復テロの警戒度が高まり、IBM社員の方もマンハッタンへ行くことを控えていました。スイスに留学していた時も、隣のフランス、パリで大規模テロが発生し、スイスに犯人が逃げ込んだという報道が一時期されました。こういう経験をした結果、政治や国際情勢に関する感度があがり、日本の政治はどうなのか、関心を持つようになりました。

世界で活躍するエンジニアの姿

IBMでインターンをしていて、社員の仕事ぶりに非常に感銘をうけました。守秘義務があるため詳細は述べられませんが、「半導体の研究グループにいるからといって、半導体のことしかわからないのはダメだ」という姿を彼らから感じ取りました。AIや量子コンピューティングなど、多様な研究を行っているIBMだからこそだとは思いますが、彼らは自分が研究している半導体技術を用いると、AIや量子コンピューティング技術がどう発展するかまでしっかりと考えていました。実は、考えることはそこまで難しいことではありません。驚いたのが、彼らは実際にその根拠となるデータまで、自分で実験して手に入れてしまうのです。その幅広いエンジニアとしての技量は、「エンジニアはここまでできるようにならなくてはならない」ということを私に示しているかのようでした。大学の研究室にいると、深く絞って研究しまいがちだが、企業のエンジニアの場合、なによりも利益となるかが重要視され、そのためなら、専門などは気にせずどんどん獲得しにいくことが重要であると学ぶことができました。

留学までの道のり

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詳細

指導教員のコネクションで、IBMで働く日本人社員さんを紹介して頂いたことがインターン合格のハードルをかなり下げていました。アメリカはコネ社会であることを実感しました。あとは、滞在費を自分で賄わないといけなかったので、海外で研究する活動を支援する研究予算に応募しました。IBM側が給与を払わないことも受け入れのハードルを下げていたと思います。要はタダ働きなので。 契約書のことはほんとに予想外で、なんなら2019年の8月くらいに出国する予定でした。やっぱり企業の研究所なので、守秘義務や契約は厳密でした。 アメリカ留学で、気になる点がビザだと思うんですが、基本的に遠慮せずにガンガン催促、交渉したほうがいいです。学生のビザって、受け入れ側からすると、あんまり優先度高くない仕事だと思うのです。私の場合、メールで何度も催促したことが功を奏して、1か月弱くらいで発行までいけました。

語学力

英語

[目安: TOEIC 700~795] 長い文でも70%くらいわかるし、論文とかも単語さえ分かればまあまあスラスラ読めちゃう。

[目安: TOEIC 800~895] ネイティブの速さでもある程度ついていけるし、頑張れば自己紹介で笑い取れる

留学中の苦労

語学・コミュニケーション

ネイティブの方の英語が早くて苦労しました。それでビビらず、その人と普通に話すことを心掛けました。ビビると向こうも身構えてしまいます。

研究・卒業時期・タイミング

卒業時期は変わらない留学をすることで時間的制限が生まれるのは当然なので、苦労があるとそもそも思わないほうがいいです。私の場合は、インターンがあるから前倒して研究を進める必要があることが分かっていたので、それをモチベーションにして、博士論文研究も推し進めることができました。最後にインターンをするからと、研究をがんばると、結果的に修了にも近づくので、おすすめします。何事もプラスに捉えて行動したほうがいいかなと思います。

金銭面

なし

留学を考えているあなたへ

正直、お金と時間をかけて、1年くらいの留学ならコスパ悪いかもしれません。単純な知識や英語なら日本で学べることも多いです。それでも、行きたいなら行ったほうがいいです。現地でのつながりや親切にしてもらったこと、全然うまくいかなかったこと、インターネットが普及している今だからこそ、生きた体験には価値があると僕は信じています。僕もまた海外に挑戦できるようにしたいと思っています。一緒に頑張りましょう!


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